ブラザーから2022年新製品インクジェット複合機のMFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWが発売されました。似ているMFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWですがその違いを比較しました。
比較 | MFC-J7500CDW | MFC-J5800CDW |
---|---|---|
液晶 | 3.5型タッチパネル | 3.5型タッチパネル |
大きさ(幅×奥行×高さ) |
576×477×375(mm) | 545×436×305(mm) |
給紙 | 前面2段 |
前面1段 |
印字速度 | 約30ipm | 約30ipm |
印字コスト | カラー約4.1円、モノクロ約0.8円 | カラー約4.1円、モノクロ約0.8円 |
自動両面プリント | 〇 | 〇 |
用紙サイズ | A3 | A3 |
NFC | 〇 | ✕ |
インク | 4色(LC417) | 4色(LC417) |
価格 |
※印字速度やコストはA4普通紙
印字コストはブラザーの算出によって記載しています条件によっての計算なので気になる方はメーカーで確認願います
NFCとは
スマホをプリンターにかざすだけで選んだ写真が面倒な設定なしで印刷可能
自動両面プリントで節約可能です
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの外観からよく似ています
印字コストですが両者ファーストタンク搭載なので単価が低くなおかつインクが同じ
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの違いを詳しく解説します。
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの共通点
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの新技術「マキシドライブ」
マキシドライブとはインクジェットプリンティング技術です
マキシドライブによって印字速度が1.5倍、耐久性が2倍と向上
耐久性30万ページもしくは7年間
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの印字サイズはA3
自動両面プリントは用紙の表と裏を入れ替える手間が省けます
用紙の節約にもなります1/2
見た目からいうと大きさ以外ほとんど同じに見えます
印字コストが同じなのはファーストタンク搭載モデルだからです
ファーストタンクは1回の交換で約モノクロだと6,000枚カラー約5,000枚の印字が可能となっています。またインク全色をカートリッジからサブタンクに注入するシステムを取っているためカートリッジ内のインクを使い切っても約200枚ほど印字出来る仕組みになっています
ファーストタンクモデルは印字コストを下げるので多く印字する方向けともいえます
インクには顔料インクと染料インクがあります
染料インクは表面に染み込ませます
顔料インクは用紙の表面に付着します
染料インクは光沢紙に印刷する場合に用紙の質感にそのまま印刷結果に
光沢感のある写真印刷が可能ですコピーや文章にも印刷できるので幅広い活躍出来ます
対して顔料インクは
用紙にインクが染み込みにくいわけです
だからインク径が広がらずよりくっきりとしたが可能となります
他にも顔料インクはオゾンや光に分解されにくく変色しにくい
耐水性が高い水濡れでもにじみにくい特性です
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWのインクは同じですが顔料インクとなっていますそして両者4色です
4色ということで色域的には期待出来きそうにありません
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの違い
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの違いは小さいのですが
前面給紙が2段と1段という違いがあります
スマホでNFCの搭載の差もあります
両面同時スキャン(A3まで対応)もMFC-J7500CDWの優位な点です
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWのまとめ
インクジェットプリンターはじめ複合機はキャノンとエプソンと国内シェアを二分化するメーカーですがブラザーのいいところはA3対応を多く用意しているのとADFが搭載している機種が多いところです
キャノンとエプソンの機種をずらしているというか他のところと違うものを作るのは評価出来ます
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWは見た目は大きな差がないですがこれはMFC-J7500CDWの下位モデルがMFCーJ5800CDWというとこです
本体の価格差は25,000円ほどはあります
MFC-J7500CDWとMFCーJ5800CDWの機能は少し違うのとその価格差が選択のポイントとなりそうです
例えばMFC-J7500CDWとMFC-J5800CDWのファーストタンクで
月間使用枚数がカラー500枚、モノクロ1,500枚とすると
500枚×@4.1=2,050円、1,500枚×@0.8=1,200
合計3,250円、年間39,000円、7年で273,000円
ファーストタンク搭載でないブラザー機種なら
カラー500枚×@6.5=3,250円、
モノクロ1,500枚×@1.7=2,550円
合計5,800円、年間69,600円、7年で487,200円
印字コストでいうと大きな経費差が出ました
これだと本体価格の差を簡単に凌駕出来るのでファーストタンクがおすすめといえます
ところが
月間枚数をカラー100枚モノクロ100枚で計算すると
@4.1×100=410円、モノクロ@0.8×100=80円、合計490円
年間5,800円、7年間40,600円
ファーストタンクじゃない機種で計算すると
@6.5×100=650円、モノクロ@1.7×100=170円、月間合計が820円、年間9,840円、7年で68,880
この枚数だと7年間の差で3万円ほどしかなりません
こうなるとファーストタンクなしでも問題なくなります
つまり何が言いたいかというとファーストタンク搭載機種は価格が高めです
だから月間印字枚数が多い方にはおすすめなのですが印字枚数が多くなくて写真印刷のようなものが多い方は4色ではなく6色の方が色域も優秀なのでファーストタンク以外の機種が選択肢に入るという事です。